[海の辺り] カリン : はぁ………殺し合いか

[海の辺り] カリン : 私は乗り気では無い。秩序を守る為とはいえ…血を流すことに意味など無いと思っている。

[海の辺り] カリン : だけど…この魔剣が囁く。

[海の辺り] カリン : 秩序を保つ為には血も必要だと。

[海の辺り] カリン : そうかもしれない。そうじゃ無いかもしれない。

[海の辺り] カリン : 私はどうすればいいのでしょうか。叔母さん

[海の辺り] カリン : とりあえず…今は…他の人を探す為にも…歩きましょう

[海の辺り] 黒崎 コユキ :  

[海の辺り] 黒崎 コユキ :  

[海の辺り] 黒崎 コユキ : なんとか気狂い女を撒いて

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 浜辺にぴょんと、いざ到着

[海の辺り] バンディット : 「ぐううう...怖かった...」
肩で息をしている

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「いやはや、よく頑張りました」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「さ~て、首輪を解除しましょう」

[海の辺り] バンディット : 「お前...頼りになるぜ...」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 砂を踏んで、ザザと打ち寄せる波を

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「まぁ、勝負師ですもの」

[海の辺り] バンディット : 「そうだったのか?道理で度胸があると...」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ふふ、これでも結構噂ですから…っと」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 海水を手で掬う

[海の辺り] バンディット : 「いや、あのみのこなしはただの勝負師じゃねぇだろ!俺の目は騙せねえぞ!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ん~?」

[海の辺り] バンディット : 「っと、解除だったな」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ふふ、まぁそちらが先決でしょう」

[海の辺り] クラフトワーク : クラフトワークで、海水を掬い上げて

[海の辺り] クラフトワーク : ばしゃん、首輪に

[海の辺り] バンディット : 「こええからなぁ爆発で死ぬの...」
そう言って海水を掬う

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…おお」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : スッキリした感覚、呼吸が解放されたように

[海の辺り] バンディット : 「...ツベテェ!」
海水を首輪にかける!

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「まあまぁ」

[海の辺り] バンディット : 「...おお!?外れたぜ!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ほら、でしょう?」

[海の辺り] バンディット : 「すげぇ!合ってたんだな!」

[海の辺り] バンディット : 「へへへ!流石だぜ黒崎サン!」
いつの間にかサン付けだ

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「能力者には海水、或いは海楼石」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「真に策を弄するなら、それらは遠ざけるべきですからね」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「さてじゃあ、島を周って目ぼしい仲間を拾いたいところです」

[海の辺り] バンディット : 「ってえことは...わざとなのか?海水があるのは?」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「~ん…」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「まぁ、かもしれません」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「お考えください」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「力があるなら、逆転できるなら」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…"こうやって夢を得る権利を捨てますか?"」

[海の辺り] バンディット : 「アアアアーッ!ワカンねぇぜ!こんなイカレ野郎の考えることは!」
頭を掻きむしる!

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「簡単ですよ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「勝てるなら、勝って願いを叶えませんか?」

[海の辺り] バンディット : 「...願いのための...殺し合いで勝つ....」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ええ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「何より、人は冷静さを失うのが怖い」

[海の辺り] バンディット : (そうだったぜ、最初は俺もそのために...)

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「最大の弱点ですら」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「最高の餌に紛れる」

[海の辺り] バンディット : (しかし...コイツに会って調子狂っちまった)

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「飴と鞭、ですからね」

[海の辺り] バンディット : 「ああ、俺も最初は錯乱したぜ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ま、なので」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「期待できない面々もいます」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「カリンさんとか、カリンさんとか、カリンさんとか」

[海の辺り] バンディット : 「ううっ!もう会いたくねぇ!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「まぁ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「それでも例えば…こはねさんとかはアテになるでしょう」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「幸い、緑壱さんがこっち側だ」

[海の辺り] バンディット : 「ああ、最初にみんな守るって言ってたもんな」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ホワイトグリント、DIOさんもまぁいけそう」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ともすれば、目指すはそういうメンバー」

[海の辺り] バンディット : 「頼もしいぜ。あんな強いやつらが殺し合わないってのは」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「まぁ、余裕があると言えます」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…とはいえ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「少々怪しい面々も、同じく強い」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ファヴニルさんやら、あと…」

[海の辺り] バンディット : 「......」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「"うちはマダラ"とか」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「あのうちはの一族の名前だけでも、考え物ですがねぇ」

[海の辺り] バンディット : 「...アイツも来てんのか!?」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ええ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…つまりまぁ」

[海の辺り] バンディット : 「おっそろしいぜ...」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「下手をすれば緑壱さんは勝つとしても」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「それ以外には手が周らない、とか」

[海の辺り] バンディット : 考えたくもない想像だが...

[海の辺り] バンディット : 「相打ちってのも...ある...かも...」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「なので」

[海の辺り] バンディット : 言葉尻が小さくなりながら

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「さっさと首輪外しに行きましょうか!」

[海の辺り] バンディット : 「...ああ!首輪さえなければ殺し合う必要もねえしな!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 流れ着いたペットボトルに、海水を入れて

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「はい、持っといてくださいね?」

[海の辺り] バンディット : 「お、おお!任されたぜ!」
胸に拳を当てる

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「私も持っときますから」

[海の辺り] バンディット : 「グ、ゴホゴホーッ!」
勢いをつけすぎてむせる!

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「もーなにやってんだか」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : そのまま、浜辺に沿って歩き出す

[海の辺り] バンディット : 「ゴホッ...ま、任されよ...」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「足で探すしかないですから気を付けて行きましょう?」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「印とか、合図はなしです」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「確実に怪しい人に見つかるので」

[海の辺り] バンディット : 「ああ、警戒しなくちゃな」

[海の辺り] バンディット : 「よし...行くぞー!」
途端に大声を出す!

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ああもう!」

[海の辺り] バンディット : しまった!という顔

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 警戒を強める

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…運が良かったかなこれは」

[海の辺り] バンディット : 「だ...だれもいないよな?」
小声で話す

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「おそらくは」

[海の辺り] バンディット : 「フウッー!分かってたぜ、俺は。ウン」

[海の辺り] バンディット : 「あれだ、気合だよ気合。安全のためによ...」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ま、気概は買いますよ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「とはいえ、真面目な御話ですが」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「相手が強過ぎたら逃げるのが精々ですので」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「"私一人で"、ですよ」

[海の辺り] バンディット : 「へっ!その時がきたら俺が真っ先に逃げてるぜ!」胸を無駄にはりながら

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「何よりですよ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「こんな時変に立ち向かうバカより逃げ出す奴の方が役立つので」

[海の辺り] バンディット : 「命を大事に、だぜ。自分のな...」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「んじゃ、行きましょうか!」

[海の辺り] バンディット : そう言いながら、少し胸が痛む。
「...?」自分でも気づかないまま

[海の辺り] 黒崎 コユキ : そのまま歩き出す、が

[海の辺り] バンディット : 「ん、ああ!行くか!」

[海の辺り] カリン : 見つけました。

[海の辺り] カリン : 「見つけました。」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「シット」

[海の辺り] バンディット : 「アイエエエエエエ!?カリン!?ナンデ!?」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「まったく、しつこいですねぇ!」

[海の辺り] カリン : 「見つけました。見つけました。見つけましたよ。コユキさん」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ああもう、ストーカーで訴えますよ!?」

[海の辺り] クラフトワーク : そうは言いつつ

[海の辺り] クラフトワーク : クラフトワークが激しく地面を蹴り

[海の辺り] カリン : 「私が秩序なので訴えは意味ないですよ?」

[海の辺り] クラフトワーク : 砂をまき上げて、"固定"する

[海の辺り] バンディット : 「今度は足手まといにならないぜ!」
体制を立て直す

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「さあて、まぁ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「相手はしませんけどね、法も貴方も!」

[海の辺り] クラフトワーク : その砂を激しく殴打し

[海の辺り] カリン : 「ふふふふふふふっ…」

[海の辺り] カリン : 魔剣を抜刀する。

[海の辺り] クラフトワーク : 衝撃を充填したまま

[海の辺り] クラフトワーク : 固定を

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「"リリース"」

[海の辺り] クラフトワーク : まき上がる砂が、一気に前方に扇状に飛び出す

[海の辺り] バンディット : 「オイ!カリン!海水があれば首輪が外せるんだ!」

[海の辺り] カリン : 「よく分かんない攻撃も…見飽きました。」

[海の辺り] クラフトワーク : それは散弾の如く

[海の辺り] カリン : 魔剣から放つ、斬撃。

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「生憎、手品は尽きないわけで」

[海の辺り] バンディット : 「こんな事をしても無駄で...!」
斬撃に目を見開く!

[海の辺り] クラフトワーク : 今度は砂で壁を作り

[海の辺り] クラフトワーク : "固定"された物質は破壊されない

[海の辺り] クラフトワーク : 衝撃だけを、受け止める

[海の辺り] バンディット : 「うおおっ!?ここまで使いこなすか!?」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…ふう、まあ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「記憶もセットなので…それより」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「逃げますよ!」

[海の辺り] カリン : 「ふー……」
なんだ、この砂は足場に出来るのか。

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「おっと」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「"リリース"!」

[海の辺り] カリン : うん。追い付いた。

[海の辺り] クラフトワーク : 固定した砂はすべて解除するが

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ッチ!」

[海の辺り] カリン : 魔剣を持って。

[海の辺り] カリン : コユキの首を落としにかかる。

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「早いですねぇ…"クラフトワーク"!」

[海の辺り] カリン : 「血を持って…償え!」

[海の辺り] クラフトワーク : 首元に手で

[海の辺り] バンディット : 「危ねえコユキ!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「まぁ見てなさいってのお!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ッつう…!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 手のひらがびしりと、血が垂れるが

[海の辺り] カリン : 防がれたか。でも

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…固定した!」

[海の辺り] カリン : 腹はガラ空きですよ?

[海の辺り] クラフトワーク : 受け止めた魔剣を固定する!

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「狙えるなら、がら空きでしょうね!」

[海の辺り] カリン : 右脚でコユキの左脇腹を狙う。

[海の辺り] クラフトワーク : 背中をコユキに打ち付けて

[海の辺り] バンディット : 「っ!」
体をカリンとコユキの間に滑り込ませる!

[海の辺り] クラフトワーク : ダメージ覚悟で弾き飛ばせる

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「んな…!」

[海の辺り] カリン : 「…邪魔です!」

[海の辺り] バンディット : 「危ねェ...!グワーーーッ!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「バンディットさん!」

[海の辺り] バンディット : 右脚が腹に命中!
大きくバンディットが吹き飛ぶ!

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 吹き飛びつつ、目の前で蹴り上げられるバンディットを

[海の辺り] カリン : 「ちぃ…!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ちょっと…逃げたらいいじゃないですか!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「さっき言ったでしょバカ!」

[海の辺り] バンディット : 「へへへ...なんでかな...」

[海の辺り] クラフトワーク : ダメージにより固定が解除されたが

[海の辺り] バンディット : 「おいくるぞ...逃げろ...コユキ...」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…なんでって…もう!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「わかってますよ!」

[海の辺り] カリン : 「ふふ…逃しませんよ。」

[海の辺り] クラフトワーク : 辺りを無造作に殴り

[海の辺り] クラフトワーク : 無数の砂の壁で、行く先を塞ぐが

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ああもう…!身体能力が高い相手は嫌いだ!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 森の中を目指しつつ

[海の辺り] カリン : 難なく通り抜ける。

[海の辺り] バンディット : 砂浜に転がるが...その眼はカリンの動きを見逃さない!

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…カリンめ…!」

[海の辺り] カリン : 「ふふふふふふっっ……」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「バンディットさん!森で撒きます…えっ?」

[海の辺り] カリン : 「秩序を…」

[海の辺り] バンディット : 「待て...カリン...!」
足首を掴む!

[海の辺り] 黒崎 コユキ : すぐ傍で逃げていない男を確認する

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…バンディットさん!?」

[海の辺り] カリン : 「…邪魔です。」

[海の辺り] バンディット : 「行けっ!!コユキ!!!」
必死の形相で叫ぶ!

[海の辺り] カリン : 「貴方も死にたいんですか?」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…あああああああもう!!!!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「後で!!!!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「絶対合流!!!しなさいよ!!!!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 踵を返して

[海の辺り] バンディット : 「ああ...分かったぜ...!」

[海の辺り] バンディット : 「死にたいわけじゃねえが...!体が動いちまったんでな!」

[海の辺り] バンディット : 懐からマギー玉を取り出す!

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…まったく!馬鹿なんですから!!」

[海の辺り] カリン : 「そうですか。じゃあ秩序の為に死んでください。」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 振り返らず、森の中に駆け出す

[海の辺り] カリン : 魔剣を下に構える。

[海の辺り] バンディット : その断頭台めいた魔剣を眼にしながら...

[海の辺り] バンディット : 「せめて...道連れだァ!」

[海の辺り] カリン : 「……っ!!離せっ!」

[海の辺り] バンディット : 「サヨナラだ!コユキサン!」
マギー玉を、起動!

[海の辺り] カリン : 「……………!」

[海の辺り] バンディット : 閃光、爆発!

[海の辺り] 黒崎 コユキ :

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 振り向け、なかった

[海の辺り] バンディット : 島全体に突如として爆音が響く!
BOOOOOOOM!!

[海の辺り] カリン : 咄嗟に掴まれていた腕を切り落とすも。

[海の辺り] カリン : その爆風からは、間に合わない。

[海の辺り] バンディット : 光の中で

[海の辺り] バンディット : (生き残れよ、コユキサン)

[海の辺り] バンディット : 俗物の俺には似合わない、そんな言葉が最期だった

[海の辺り] カリン : 私は、爆風により岩に叩きつけられる。

[海の辺り] カリン :  

[海の辺り] カリン :  

[海の辺り] カリン : 数分。気を失って居たのだろうか。あれ…右目が見えない…

[海の辺り] カリン : 右脚には腕らしきものがくっついている。

[海の辺り] カリン : 「………………」

[海の辺り] カリン : それを外し、投げ捨てる。

[海の辺り] カリン : 予備として持って居た眼帯を私は付ける。そうだ。秩序を。

[海の辺り] カリン : 「血で…償わせる。あの女、コユキに。」

[海の辺り] カリン : 「それが……正しいんですよね…叔母さん?…」

[海の辺り] カリン :  

[海の辺り] カリン :  

[海の辺り] カリン :  

[海の辺り] 黒崎 コユキ :  

[海の辺り] 黒崎 コユキ :  

[海の辺り] 黒崎 コユキ : …ぱっぱと、手を払う

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 墓標代わりと言ってはなんだが

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 彼女の刃を、地面に刺して

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…カリン」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…まったく、ほんと」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「誰も、勝手に行ってばっか」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…アンタも、バンディットも」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「こんなに頑張ったのに、これじゃあ一方通行ね」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…でもまあ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「生き残ったわ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 海を、覗く

[海の辺り]   : 仲間、戦友たちを想うその視線の先

[海の辺り]   : なにか、海にぷかぷかと浮かぶ......

[海の辺り] 黒崎 コユキ : …ん?

[海の辺り] バンディット : 「ゴボボボボーーーッ!ゴボボボボッ!」

[海の辺り] バンディット : 「たすっ、誰がタスケテクレーーー!!」

[海の辺り]   : 片腕で泳ぐ、頭巾帽子が

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…ッ!!!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「バンディットさ〜ん!!!!」

[海の辺り] C-MOON : 瞬時に

[海の辺り] C-MOON : 重力ごと、その男を引っ張る

[海の辺り] バンディット : 「溺れちまう〜〜っ!?っておおお!?!?」

[海の辺り] バンディット : 体が上空に上がり、コユキの元へ!

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「このお…バカぁ〜!!!!」
そう言いつつ、両腕を広げて

[海の辺り] 黒崎 コユキ : がっちり、キャッチする

[海の辺り] バンディット : 「コユキィ〜〜〜!生きて...おげぇっ!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ったく!!!ホントぉ…!!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ずっと心配っ!!してたんですよ!!!」

[海の辺り] バンディット : 「ゴホッゴホッ!く、苦しい!苦しいって!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「ああ、すいません…もう」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…ふふ、もう」

[海の辺り] バンディット : 「へへへ...だってお前言ったろ?」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「心配して、損しましたよ」
へにゃり、笑い

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…え?」

[海の辺り] バンディット : 「『絶対合流しようぜ』って」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…ふふ、ふふふ!」

[海の辺り] バンディット : 「俺が約束を違える男だと思うか!?へへへ!!」
胸を張る

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「流石、ですよ…もう」

[海の辺り] バンディット : 「あ、俺がサヨナラって言ったのはナシだぜ?カッコ悪いし...」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「はいはい、わかってますよ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…ま、会えてなにより」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「お互いボロボロですけどね、なっさけない」

[海の辺り] バンディット : 「ああ、お互いに...」
コユキの全身を見る

[海の辺り] バンディット : 「......お前、なんというか......」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…はい?」

[海の辺り] バンディット : 「......上手く言えないんだが、その...」

[海の辺り] バンディット : 「カッコよくなったぜ、お前」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…ふふん」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 軽く、嬉しそうに回り

[海の辺り] バンディット : 「ま!俺の見込んだヤツって事だな!」
最初の出会いを棚に上げ

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「貴方のおかげですので」
ぼそっと呟き

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…相変わらずカッコつかないんだから…」

[海の辺り] バンディット : 「ア?なんか言った?」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「うっさいですよ!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「さ、お互い怪我もありますし」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「治すアテもいるので、早く合流して帰りましょう」

[海の辺り] バンディット : 「おお!?解決したってのか!?この殺し合い!すげぇ!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…ふふ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「私、滅茶苦茶頑張ったんですからね!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : にこりと、振り返り

[海の辺り] バンディット : 「見れば分かるぜ。道すがら色々聞かせてく...」

[海の辺り] バンディット : 突然、その場に倒れる

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…バンディットさん!?」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 駆け寄って

[海の辺り] バンディット : 「...へ、へへへ...カッコつかねえ...」

[海の辺り] バンディット : 「もう...限界で...」
残った右腕で宙を掴む

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「…ッ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「バンディットさん」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「超特急で行きますよ」

[海の辺り] バンディット : 「あ...ああ...」
霞んだ目で

[海の辺り] C-MOON : ばっと、現れて

[海の辺り] 黒崎 コユキ : そのままバンディットを抱えて

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 空に高く、高く舞う

[海の辺り] バンディット : 「こ、れは....」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「間に合わないなんて無しですよ」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 「さ、すぐです…!」

[海の辺り] 黒崎 コユキ : はるか空

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 朝日の出を背に

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 今度はもう手は繋いでいる、なら

[海の辺り] 黒崎 コユキ : 助けるなんて、ちょちょいの、ちょいだ!

[海の辺り] バンディット : ......腕の中のバンディットは答えない......

[海の辺り] 黒崎 コユキ :  

[海の辺り] 黒崎 コユキ :